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問題1

A町とB町に移住相談をしたところ、次のような答えが返ってきました。

A町「うちは、移住者を歓迎しています。
  移住者に対して特別に、農地取得や補助金のサポートをしています」

B町「うちは、移住者に対する農地取得や補助金のサポートは、ありません」

あなたは、どちらの町が農業に有利だと思いますか?



結論からいいます。
支援制度が充実しているA町を選んだなら、失敗する確率は高いです。


普通に考えれば、支援制度が充実しているほうが、農業には有利です。
実際、ほとんどの新規就農者は「A町」を選びます。当然のことです。

ここで、少し立ち止まって考えてほしいのです。
なぜ、A町では移住者に対する支援が充実しているのでしょうか?


言い換えれば。

なぜ、A町は「あなた」に移住してほしいのでしょうか?



人口が増えてほしいからです。    
          ↓
なぜ、人口が増えてほしいのか?    
          ↓
人口が減っているからです。    
          ↓
なぜ、人口が減っているのか?    
          ↓
みんな都会へ出て行ってしまうからです。    
          ↓
なぜ、都会へ出て行ってしまうのか?

A町の事情が分かって来たと思います。



なぜ、A町から都会へ出て行ってしまうのか。

仕事が無いからです。具体的に言うのであれば。
A町は、農業で稼ぐことが難しい土地だからです。

農業で稼ぎやすい土地ならば、人口は減りません。
人口が減らないならば、移住者を募集する必要もありません。


もちろん、すべての自治体がそうだとは言いません。あくまで確率の問題です。


しかし確率的には支援制度が充実している自治体ほど、農業で稼ぐのが困難です。
支援制度という「おいしい餌」がなければ、誰も移住したがらない土地なのです。

ところが新規就農者は、支援制度が充実していることに魅力を感じ、移住します。
地元の人が生計を立てられない土地で、新規就農者が簡単に生活できるわけがありません。



支援制度が充実しているA町と、支援制度がほとんどないB町。
あなたは、どちらの町で農業をしたいですか?



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